ビワの鉢植え、育て方はどうやるの?
ベランダでビワを栽培しています。
接ぎ木苗と、種から栽培について私の体験、調べたことをまとめました。
これから栽培する方の参考になれば嬉しいです。
ビワって美味しい!!
知り合いからビワを頂いたので、早速食べてみました。
それまでは食べたことがなかったので、勝手に柿のようなイメージで敬遠していました。(柿はヌルっとして、噛み砕くような食感が苦手)
ですが、いざ食べてみると柿より桃に似た感じがして美味しい!
果樹の栽培に興味が出てきた私でしたので、これは育てるしかない!ということで、すぐに鉢と土を買ってきました。
種を蒔いてビワの栽培を開始!
ウキウキしながら種蒔き完了、2個蒔きました。いつ発芽するのか楽しみ!
しかしそのような気分に反して、いつまで経っても発芽してきません。(失敗だったのかなぁ?)
諦めたというか、すっかり忘れた頃になって、芽らしきものが!これはビワの芽?
本当にビワの芽なのか? 半信半疑の理由ですが、種は鉢の真ん中に蒔いたのに、どうして芽が端っこなのか?
掘り返して確認する勇気もありませんでした。成長を見守るしかなかったです。
ですが、それから1週間もしないうち。
急成長して、これはビワの芽に違いないと確信しました。
それにしても、少し鉢が大き過ぎたかな?真ん中に蒔いたのになぜだろう?
さらに1個目から遅れること2週間。2個目の種が発芽!
やっぱり、真ん中からずれてる…
それにしても発芽まで時間がかかりました。粘って良かった!
早くも試練がやってきた
1か月後の様子。下の画像は先に発芽した方です。こちらは今のところ順調に大きくなっています。
しかし、夏の強い日差しに耐えられえなかったのか、2個目に発芽した方は、残念ながら枯れてしまいました。短い命だったなぁ。
自分が感じた反省点
- 夏場の直射日光に長時間当てたこと
- 大き過ぎた鉢
夏場の直射日光は短時間なら問題はないと思うのですが、長時間、特に午後の西日は要注意ですね。
鉢が大き過ぎるとそこに水をたっぷりとあげた時、植物が水を吸いきれなくて根腐れしてしまいます。
慎重にビニールポッドから育てるべきでした。
種から育てるのは簡単ではないなぁ。勉強になりました。
初めての冬越し
11月になり少しずつ寒くなってきました。どのようにして冬を越したらいいのか悩みます。
簡易ビニールハウスを作ってみました。発泡スチロールに支柱を立てて、90ℓのビニール袋で覆います。
このビニールに合うサイズの発砲スチールがなかなか無いのですが、ブロッコリーの発泡スチロールがピッタリ合いました! 近くに市場があるので安価で譲っていただきました(^^)
上の画像はパパイヤとビワが入っています。
年が変わって本格的な寒さを迎えてからは、室内に取り込み(暖房設備は特に無しです)何とか冬を越せたようです。
その間、水やりはかなり控えました。(私の水やりについての考えはこちら)
3月に入り少し暖かくなったので植え替えました。鉢の真ん中に来てもらいました(^^)
真ん中に植えたのですが、茎が曲がってしまって葉は鉢の外に(^^;
葉は増えていますが、状態は良いのか悪いのか判断が難しいです。
苗を買いました! 新たな目標が出来ました!
4月に入りだいぶ暖かくなってきたので、園芸店に行くことに!(ビワを買った園芸店こちら)
この時期になると園芸店もいろんな品が店頭に並びます。
ビワの接ぎ木苗が目に入ったので即、購入しました。
接ぎ木苗…普通の苗の一部を切って、そこに別の苗を繋ぎ合わせた苗で、病気やストレスに強いといったメリットがある。
苗を買った理由
- 簡単に手に入る
- 安価である
- 種から育てると収穫まで時間がかかる
ビワの苗は比較的どこにでも出回っていて、手に入りやすく価格も2000円以内でした。
種から育てるのは、楽しいのですが収穫まで気が遠くなりそうでしたので(^^; 苗を買いました。
田中という品種です。
苗木と、種から育てているビワで記念撮影!
この後、種から育てていたビワは徐々に茶色くなって、やがて枯れてしまいました(T_T)
そしてこの瞬間、残った苗から実を収穫して、その種でリベンジしようという新たな目標が出来ました!
興味がわくと見る目が変わる
不思議なことに自分でビワを育てていると、街を散歩していても、今まで気づかなかったビワの木が自然と目についてくるように! こうしてみるとビワの木って結構そこら中にあります!
上の画像はあるお家のビワの木。5月の終わり、この時期に実が成ることも初めて知りました。
秋、蕾から花へ
夏が去って涼しくなってきたある日、いつものようにビワを観察していると
蕾のようなものが!
さらに2週間経つと
葉が開いて、蕾があらわに! 大きくなって色も濃くなってきました。
調べてみると蕾をそのままにしないで、半分くらい摘んであげると大きい果実が育つらしいので即摘蕾することに。
摘蕾・・・果樹などで開花、結実による余分な養分の浪費を防ぐために蕾を摘み取ること。
結実・・・草木が実を結ぶこと、実ること。
上の画像は摘蕾したつぼみ。なんだか可哀そうな気がしましたが心を鬼にして摘みました。
摘蕾した後のつぼみ。こんなに成長するのが分かっていたら、慌てて摘蕾しなくても良かったなぁ。これだけ伸びれば切りやすいし。次からはそうします。
開花しました! この時期に開花するんですね! 初めて知ることばかりで新鮮!
ビワの花は杏仁豆腐の香り?!
ある方から、ビワの花は杏仁豆腐の香りがすると教えていただきました。杏仁豆腐の香りってどんなだ?
花に鼻を近づけてみます(^^) 本当だ!杏仁豆腐の香りがします!
下の画像、8分咲きくらいでしょうか?
ベランダに出た瞬間に杏仁豆腐の香りが! いい香り!
香りと天気の良さに誘われて虫たちが遊びに来ました!
12月でも陽気がいいと虫って来るんですね! きっと益虫だと思ってそっとしておきました。
私が育てているビワと同じ種の田中ビワの苗↓↓
厳しい冬がやってきた
2回目の摘蕾です。
思い切って花を摘んでしまいました。これで木にかかる負担は減ると思います。
↓ある日のビワ。葉が垂れて元気がありません。(左の画像)
↑慌てて水をたっぷり上げると数時間後にはシャキッと元気に!(右の画像)
このところ寒いので水やりも控えめにしていました。
やはり毎日の観察が大事ですね。
今冬は寒さがかなり厳しかったですが、室内には入れず対策をしながら外に出していました。
この冬の対策
- 鉢の下に発泡スチロールを引く
- 百均で買ったビニール製のスーツカバーをかぶせた
- 鉢の周りを梱包用気泡緩衝材で覆った
対策したにもかかわらず、冬の終わりにはだいぶダメージがありました。
↑左の画像のように葉の枚数も減り枯れています。
そこで根っこチェックも兼ねて植え替えてみました。
春、暖かくなったけど
暖かくなってきたら、新しい葉も出てきて少し元気が出てきた感じです。
丸く見えるのは、これから実になるのでしょうか?
この後、実になると思った蕾は、突然全部とれてしまいました。
それから1年後
1年後の様子。
樹はすっかり元気を取り戻して、だいぶ大きくなりました!
しかし、この冬は花を咲かせることはありませんでした。
樹自身が、樹の成長を優先させたのでしょうか?
そして2022年の夏頃から、また種から育てることにしました。
種からビワ、リベンジ!
今度はビニールポッドから慎重にトライ!
全部で8つ、小さい鉢に植え替えました。
2023年秋
約半年が経って、秋を迎えました。
樹が一回り大きくなったようです。
2年ぶりに蕾がついたようです!
↑こちらは種から育てた一番の成長株です。
開花しました! 杏仁豆腐の良い香り。
2024春 初めての植え替え
苗を買ってから今の鉢でちょうど3年が経過しました。
3月になったので、初めての植え替えに挑戦!
7号鉢から2周りくらい大きい鉢に。
立派な根っこで、がっしりと土を掴んでいました。
すぐに引っこ抜くことができましたよ!
入れ替える鉢は深めだったので、鉢底石を引きました。
深さを調整しながら土を入れていきます。
しっかりと水を含ませた新しい土をぎゅうぎゅうになるくらい入れます。
次は、種から育てている苗の植え替えです。
こちらもしっかりと土を掴んでいました(^^)
一回り大きい鉢に。
やはりたっぷりと水を含ませた土を目一杯入れて、根がぐらつかないようにぎゅうぎゅうに詰めました。
ワンサイズ大きい鉢に植え替えたのがお分かりになるでしょう。
初めての袋掛け
実が付いたようです。
実が鳥につつかれないように、袋掛けします。
100均で買ってきた伸縮性のある水切りネットで実を包むことにしました。
水切りネットはあまり大きくないサイズを選びましたよ。
ちょうど手のひらサイズです。
これで様子を見ることにします。
樹がだいぶ大きくなってきました。
鉢をロープで固定してますが、樹が大きいと風が強いと倒れます。
ですので、樹が1mを超えてきたら、鉢も長細い物よりどっしりした物をおすすめします。
初めての収穫へ!
だいぶビワらしくなってきた実です。
大きさはこのくらいでしょうか。
黄色く色づいてきました。
もういつ収穫してもいいかも。
6月に入ってすぐ、ついに初めての収穫をしました。
苗を買ってから約3年でした。
鉢植えですので、収量はこんなものかと感じました。
さすがにスーパーで売られているものに比べると見た目が劣りますね。
ですが、割ってみると…
実に瑞々しい良い感じ!
皮も簡単に剝けました。
食べてみると甘くて激ウマでした!
めっちゃジューシー!
大粒のビワ!クイーン長崎の苗はこちら↓↓
終わりに
苗を買って約3年、ついに収穫することができました。
とにかく美味しかったのと、比較的寒さにも強いので栽培するのにはおすすめです。
引き続き種から育ててる鉢も頑張っていきます!
今後も実の収穫を目指して頑張ります!成長と共に、記事を更新しますので是非ご覧いただければ嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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