通気性、排水性が良い鉢。スリット鉢。
スリット鉢を効果的に使うにはどうしたらいい?
効果的な使用法を知るために、まずは良くない使い方を見てみましょう。
良くない使い方が分かったところで、本編ではスリット鉢の特徴から見てみます。
スリット鉢の特徴とメリット・デメリット
スリット鉢とは、側面に切れ目(スリット)が入っている鉢のことです。
このスリットの効果で通気性、排水性が抜群なのがスリット鉢です。
通気性、排水性が良いので、根腐れしにくい鉢と言えるでしょう。
また、根は空気や光が嫌いなので、スリットから遠ざかろうとします。
根が下に集中して底でグルグル回る(サークリング現象)といったことがなく、鉢内にまんべんなく根が成長することができるのです。
↑スリット鉢から取り出したブルーベリーの根っこ。鉢内にまんべんなく根が回っています。
そういったメリットがある反面、土がこぼれやすいといったデメリットがあります。
土を濡らしてから詰めるように入れることで、こぼれにくくなるでしょう。
スリット鉢のNGな使用法
スリット鉢の良くない使用法を見ていきましょう。
鉢を直接、地面(土の上)に置く
スリット鉢のスリット(切れ目)は、鉢の底面まで入っています。
一般的な鉢にも同じことが言えますが、土の上に直に置いてしまうと、地面の土にまで根が張ってしまいます。
そうすると、鉢を移動する際に、根を切ることになるので直接土の上に鉢を置かないようにしましょう。
鉢底石を引く
土が出てしまうといった理由で石を入れるのはオススメしません。
鉢の底に石を引くのは、スリット鉢の効果が得られなくなってしまいます。
そもそも排水性、通気性に優れているスリット鉢は鉢底石を入れる必要がありません。
土がスリットからこぼれるのは、最初のうちだけです。
また、土を濡らしてから詰めるように入れれば、こぼれにくくなりますよ。
鉢底ネットを引く
土がこぼれないようにと、鉢底にネットを引くのもスリット鉢の効果が、得られにくくなってしまうのでオススメしません。
せっかくの排水性、通気性が悪くなってしまいます。
鉢カバーで覆う
鉢カバーや化粧鉢で覆ってしまうと、光や空気がスリットから入りにくくなってスリット鉢の機能を失ってしまいます。
覆ったとしても適度に出してあげて、しっかりと光と空気に当ててあげましょう。
スリット鉢の使用法 まとめ
スリット鉢は安価で買うことができ、植物にとっても最適な生育環境を作り出せるでしょう。
また鉢底石などを引かずに土の容量を増やせるので、植え替え回数も減らすことができます。
どんな植物にも使えるので、鉢植えを楽しむ方には重宝するアイテムとなってくれるでしょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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